突発企画第二弾 ~キャラクター紹介 日生光・遠野紗夜編~
突発企画第二弾 ~キャラクター紹介 日生光・遠野紗夜編~
※死神と少女を謎のままプレイしたい・掛け合いなんぞ見たくないという方は閲覧をお控え下さい。
※本編とはやや雰囲気を変えてお送り致します。
「発売まで残すところ一週間をきりましたね。皆さんにお会い出来る日を楽しみにしています。それでは、早速人物紹介にいきたいと思います。この方のご紹介です」
「どうも、初めまして。日生光です。楓葉学院高等科三年で最近まで生徒会に所属していました。こちらの遠野紗夜さんとは学年は違いますが、仲良くさせてもらっています」
「…………」
「…………」
「……それだけですか?」
「うん、そうだね。あれ、お嬢は僕のことがもっと知りたかった?」
「ええ、日生先輩のことが気になっている方々は沢山いらっしゃると思いますし」
「流石、お嬢。かわすのが上手い。そんなところも魅力的だよ」
「ふふ。相変わらず、日生先輩は言葉が上手いのですね?」
「君を目の前にするとつい饒舌になって」
「では、その調子で詳しい自己紹介の方をお願い致します」
「残念だけど、そのお願いは叶えてあげられないなぁ」
「何故ですか?」
「面白味がないじゃないか。だってほら、発売まで残り僅かなわけだし、今更余計な先入観を植え付けられるよりも、謎に包まれている方がより魅力的に感じると思わない?」
「あら、日生先輩。ですが、本を買う時には予めこれはどういった物語なのか情報を収集するのが当然なのではないですか? それと同じように日生先輩がどのような方か気になる方もいると思うのです」
「そんなことはないさ。君だってふらっと本屋に立ち寄って、気の趣くまま何も知らない本を手にとることだってあるだろう?」
「確かにありますが、それでも何の情報もなしに買うことは少ないと思います。全てとは言いませんが、大体の物語には裏側にあらすじが書いてあるではありませんか。それに、表紙だって立派な情報です」
「だけど、それはあくまでもストーリーの紹介であって、登場キャラクターの紹介ではないはずだよね。表紙に関しては、僕の外見は世に出ているわけだし、それも立派な情報なんだよね? なら、それで良いじゃないか」
「……それは屁理屈というのではないでしょうか?」
「とんでもない! 僕は事実を言ったまでさ」
「それはそうかもしれませんが……そう言われてはこの企画の存在意義がなくなってしまいます」
「あはっ。それはそうかもね」
「……どうしても日生先輩はこれ以上紹介してくれないのですか?」
「うん。どうしても」
「…………」
「拗ねた君も素敵だよ」
「悪趣味です」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
「……ですが、本当にこれでお終いにするつもりですか?」
「納得出来ない?」
「ええ」
「なら、僕の代わりにお嬢が自己紹介すれば良いじゃないか。そうすれば、もう少しだけ続けられる」
「需要が感じられませんが」
「そんなことないさ。僕がいるよ。僕は君のことが知りたい」
「あら、日生先輩。謎に包まれている方がより魅力的なのでは?」
「それは相手のことを何も知らない場合だよ。僕と君は知り合いなわけだし、それには当て嵌まらない。むしろ、もっと知っていくべきだと思うんだ」
「私も日生先輩のことが知りたいです」
「それは光栄だ。今度二人きりの時にでも教えてあげるよ」
「……何だか狡いです」
「あはっ。僕は人の揚げ足取りは得意なんです。で、お嬢は自己紹介してくれるの? してくれないの?」
「……分かりました。楓葉学院高等科二年、遠野紗夜です。現在、作家の兄と二人で暮らしています。趣味は読書で特技という特技ではありませんが、紅茶を淹れることは得意です」
「ちなみに好きな紅茶の種類は?」
「よく飲むのはアールグレイ・オレンジペコでしょうか。フレーバーティーなども好きで、つい先日飲んださくらんぼは匂いも味も共にとても気に入りました」
「へえ、じゃあハーブティーなんかも好きなのかな?」
「ええ、好きですよ」
「なら、今度僕の家に来れば良いよ。美味しいローズティーがあるんだ。君に是非飲んでもらいたい」
「そうですね。機会があれば是非」
「楽しみにしてるよ」
「……はあ。何だか、上手く誘導された感じです」
「まあまあ。僕もお嬢も自己紹介出来て一石二鳥じゃないか」
「え? あっ」
次回は最終回です。
※死神と少女を謎のままプレイしたい・掛け合いなんぞ見たくないという方は閲覧をお控え下さい。
※本編とはやや雰囲気を変えてお送り致します。
「発売まで残すところ一週間をきりましたね。皆さんにお会い出来る日を楽しみにしています。それでは、早速人物紹介にいきたいと思います。この方のご紹介です」
「どうも、初めまして。日生光です。楓葉学院高等科三年で最近まで生徒会に所属していました。こちらの遠野紗夜さんとは学年は違いますが、仲良くさせてもらっています」
「…………」
「…………」
「……それだけですか?」
「うん、そうだね。あれ、お嬢は僕のことがもっと知りたかった?」
「ええ、日生先輩のことが気になっている方々は沢山いらっしゃると思いますし」
「流石、お嬢。かわすのが上手い。そんなところも魅力的だよ」
「ふふ。相変わらず、日生先輩は言葉が上手いのですね?」
「君を目の前にするとつい饒舌になって」
「では、その調子で詳しい自己紹介の方をお願い致します」
「残念だけど、そのお願いは叶えてあげられないなぁ」
「何故ですか?」
「面白味がないじゃないか。だってほら、発売まで残り僅かなわけだし、今更余計な先入観を植え付けられるよりも、謎に包まれている方がより魅力的に感じると思わない?」
「あら、日生先輩。ですが、本を買う時には予めこれはどういった物語なのか情報を収集するのが当然なのではないですか? それと同じように日生先輩がどのような方か気になる方もいると思うのです」
「そんなことはないさ。君だってふらっと本屋に立ち寄って、気の趣くまま何も知らない本を手にとることだってあるだろう?」
「確かにありますが、それでも何の情報もなしに買うことは少ないと思います。全てとは言いませんが、大体の物語には裏側にあらすじが書いてあるではありませんか。それに、表紙だって立派な情報です」
「だけど、それはあくまでもストーリーの紹介であって、登場キャラクターの紹介ではないはずだよね。表紙に関しては、僕の外見は世に出ているわけだし、それも立派な情報なんだよね? なら、それで良いじゃないか」
「……それは屁理屈というのではないでしょうか?」
「とんでもない! 僕は事実を言ったまでさ」
「それはそうかもしれませんが……そう言われてはこの企画の存在意義がなくなってしまいます」
「あはっ。それはそうかもね」
「……どうしても日生先輩はこれ以上紹介してくれないのですか?」
「うん。どうしても」
「…………」
「拗ねた君も素敵だよ」
「悪趣味です」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
「……ですが、本当にこれでお終いにするつもりですか?」
「納得出来ない?」
「ええ」
「なら、僕の代わりにお嬢が自己紹介すれば良いじゃないか。そうすれば、もう少しだけ続けられる」
「需要が感じられませんが」
「そんなことないさ。僕がいるよ。僕は君のことが知りたい」
「あら、日生先輩。謎に包まれている方がより魅力的なのでは?」
「それは相手のことを何も知らない場合だよ。僕と君は知り合いなわけだし、それには当て嵌まらない。むしろ、もっと知っていくべきだと思うんだ」
「私も日生先輩のことが知りたいです」
「それは光栄だ。今度二人きりの時にでも教えてあげるよ」
「……何だか狡いです」
「あはっ。僕は人の揚げ足取りは得意なんです。で、お嬢は自己紹介してくれるの? してくれないの?」
「……分かりました。楓葉学院高等科二年、遠野紗夜です。現在、作家の兄と二人で暮らしています。趣味は読書で特技という特技ではありませんが、紅茶を淹れることは得意です」
「ちなみに好きな紅茶の種類は?」
「よく飲むのはアールグレイ・オレンジペコでしょうか。フレーバーティーなども好きで、つい先日飲んださくらんぼは匂いも味も共にとても気に入りました」
「へえ、じゃあハーブティーなんかも好きなのかな?」
「ええ、好きですよ」
「なら、今度僕の家に来れば良いよ。美味しいローズティーがあるんだ。君に是非飲んでもらいたい」
「そうですね。機会があれば是非」
「楽しみにしてるよ」
「……はあ。何だか、上手く誘導された感じです」
「まあまあ。僕もお嬢も自己紹介出来て一石二鳥じゃないか」
「え? あっ」
次回は最終回です。